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柳 修子

架空オリジナルレスラー

（我孫子夜衣歌の欄よりつづき）

我孫子夜衣歌登場により震えるＫＲＦ陣営。
すぐにタイトルマッチなど受けさせられるわけもなく、実力測定マッチをすることになったのだが、恐怖のためなかなか対戦に名乗りを上げる選手がいない。

ならばと女僧は、ハンデキャップマッチでも受けると言ってくる。
二人がかりならと対戦を買って出たのはタッグに定評のある才賀姉妹。
しかし、夜衣歌は強い強い。凶器の流血で戦意を奪うと、呪文のようなものを唱え二人同時に動きを封じ、一瞬にして屠ってしまった。

続いて、風紀を乱す奴は許さないと学級委員よろしく対戦要求したマリー・フィードリヒ。

序盤は動きの速い二人の攻防が目を見張ったが、やはり呪文で動きを封じられてからは一方的に夜衣歌が勝利した。

三番手はRIKA-Mk2。機械の体のなら呪いも凶器も通らないと、
ノートパソコンによるタイプ談で語るRIKA。

実際、試合では夜衣歌の得意技の多くは封じられたかと思われたが、毒霧攻撃により関節から入り込んだ液体でRIKAの体がショート。夜衣歌のパワーボムでダウンさせられると、トップロープからのコークスクリュー憑依で３カウントを聞いた。

これ以上若いのに血を流させる訳にはいかないと、試合後辰巳龍子が参戦表明。すると1人の巫女が姿を表した。

「明子お姉さま！　もう人を傷つけるのはやめて！！」

女は、自分は女僧の妹で柳修子と名乗った（これにより女僧は柳明子さんであろうことが推定された）。

姉妹は向かい合い、夜衣歌様の想いが云々、やり方が云々で口喧嘩が始まるが、妹は「辰巳様！　私ならあの呪文を封じることが可能です！　次の試合、私がセコンドに付きます！！」と宣言。あやしくね？　みたいな雰囲気はあったが辰巳は「妹さん、あんたの気持ち汲んだよ」と受け入れ、シングルが決まった。

試合

夜衣歌の奇っ怪な動きに翻弄されることなく、互角の勝負を演じる辰巳。しかし夜衣歌があの呪文を唱えると、辰巳もこれまでのように動きがとまる。そこでセコンドの修子が変な踊りを舞う。
すると

ばちーーん！

と空気が弾け、その衝撃で辰巳は動きを取り戻す。
攻勢開始した辰巳はついに必殺のパワーボムを出すが、持ち上げた瞬間夜衣歌が辰巳へ口づけをするではないか！！

「もごもごもごーーー！！」と苦しむ辰巳。

「ひいいーーー！　夜衣歌様が自身の体内にいる怨念、呪いそのものを口頭で直接辰巳様にふれさせているぅうう！!　こんなの私には、どうしようもなく……」

そのまま意識を失い3カウント取られる辰巳。

倒れる辰巳がセコンドに抱えられ、それを横に、リングに上がるはブラックホール千石。

「おいおいおい！！　とうとう辰巳龍子までやってくれちゃったね！！　ビキニクイーンdeサマー準優勝者が負けたんなら、じゃあクイーンのあたしが行くしかないじゃない！！」

夜衣歌陣営は「コレに勝ったらタイトルマッチですか！？　楽しみですねえ！！」とノリノリである。

バックステージ

自分が行くしかないじゃないかという千石へ、辰巳に祈祷治療をしていた修子が手を止め詰め寄る。

「千石様！　いくらお強い千石様と言えど、あの魑魅魍魎の呪いを直接受けたらひとたまりもございません。しかし、私に、最後の、最後の秘策がございます！！！」

（つづく）