Kingdoms Reborn

Kingdoms Reborn

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8年で啓蒙時代になる我流チャート【マルチプレイ対応】
By sukunabikona
マルチプレイでは、後進国が先進国に追いつくためのハンデがなく、逆に先進国には先行者利益があるため、誰よりも早く文明を成長させることが重要です。
啓蒙時代までは不確定要素が少なくてテンプレ化できそうだったので、私のゲームプレイを振り返ってチャート化してみました。
対応バージョンは0.188です。
   
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ゲーム開始前
マルチプレイがどんなものか分からない人向けの実際のプレイ動画
https://youtu.be/hnGHO0UuVP4?t=993



マルチプレイのルール
ゲームスピード:3速(おおよそ1時間で5年経過する。4速は同期ずれるからやめて、と開発者が言ってた)
難易度:通常(冷酷くらいまでなら同じような戦法が通用するはず)
PvPあり
AIなし
複数の隊商宿を同じ目的地に設定してはいけない
攻撃カード(泥棒、誘拐、テロリズム)を同じプレイヤーに連打するのは、やめようね!
移民局カニバリズム経済は全員ツンドラスタートとかじゃない限りそんなに強くないので許容

派閥
本ガイドでは幕府派閥を中心に記述する。
他のプレイヤーと違う派閥ならお互いに持っていないカードや派閥固有資源を交換すると強い。



開始地点の選択
ロードが終わったらまずCtrl+P(地域リンクビュー)とCtrl+F(肥沃ビュー)を押して良さげな土地を探す。
いくら神立地でも他のプレイヤーが近くにいるとお互いに足を引っ張り合って発展が遅れやすい。
真っ先に良い立地を取りに行くと後から他のプレイヤーが近くに首都を構えてくる可能性がある。
後から土地を選ぶ時は他のプレイヤーの近くを避けると良い。

バイオーム
一言で言えば草原・サバンナが強い。
草原・サバンナが取れなかったらツンドラ以外大体どこも同じ。
バイオームボーナスは役場がある土地によって決まり、気温や罹患率は住民がいる土地による。
役場は草原や砂漠にあるけど周囲は森林、といった地形だとお得。

ツンドラ
バイオームボーナスは針葉樹林と同じ。
黒字化すらおぼつかない不毛の地。
全員ツンドラ縛りというルールがある場合以外は選んではいけない。

針葉樹林
レベル1:寒帯にある漁業施設の生産性+50 % | 住宅の基礎暖房性能+30%、出生率-20%
レベル2:金鉱山と石油掘削場の生産性+70% | 針葉樹の木材収量+30%
漁業が強い。
遠洋漁業もボーナスの対象。
ただし燃料は多めに必要。

森林
レベル1:森林にある農場の生産性+10% | 木炭工房の生産性+30%
レベル2:酒類の生産性+30% | 道具類の生産性+20%
ちょっとだけ農業が得意。
幕府派閥と相性が良い気がする。

草原・サバンナ
レベル1:狩猟小屋の生産性+50% | 牧場の生産性+35%
レベル2:牧場の生産性+50% | この都市が領有している地域の数*20コインの収入
バイオームボーナスで牧場バフを積んで何も考えずに豚の牧場を建てまくるだけで強いお手軽立地。
ただしマルチプレイでは大人気なので良い草原サバンナ立地は取り合いになったり他のプレイヤーと近くなりすぎたりする。
この立地で近くに他プレイヤーもおらずヌクヌクしてるプレイヤーを放っておくとほぼ確実に肥大化して手がつけられなくなる。
啓蒙時代以降になると牧場は面積辺りのGDPの低さがネックになって発展が鈍化するので、第2都市を出すか産業転換をしていくこと。
木材が足りなかったら木材購入カードで買えばいい。

砂漠
レベル1:食料、木材、石炭の交易手数料0% | 鉱石、石炭、宝石の交易手数料0%
レベル2:宝石と金鉱山の生産性+50% | 全ての工業施設の生産性+20%、農場の生産性-50%
工業ボーナスは強力無比だが、農業ペナルティが幕府派閥には致命的。
第1都市を農業特化にして、植民地を砂漠に建てると都市間貿易で農業ペナを事実上無視できる。
貿易手数料が無料になるボーナスは何故か交易会社には適用されない。

ジャングル
レベル1:ジャングルにある果実採取場の生産性+30 % | ジャングルにあるキノコ農場の生産性+30 %
レベル2:ジャングルにある薬草農場の生産性+30% | ジャングルの木の木材収量+20%
薬草畑が普段の3倍必要。
つまり肥沃な土壌がたくさん必要。
肥沃な土壌に恵まれているなら薬草を輸出産業にする勢いで生産すれば他と余り変わらない。

資源
役場の周囲にチューリップか大麻資源があると良い。
どちらも無くてもどうにかなるが不利になる。
ブドウやカカオやコーヒーがある土地は肥沃さに価値がある。
石炭や鉱石などの埋蔵資源は輸入できるのでどうでもいい。

考慮する地形
外海に繋がっている川がある
川の近くでは粘土を採れて、肥沃度も高い。
外海に繋がっていない川だと交易港を建てられず、何故か橋がアンロックされないので注意。


中世以降に島を完全に領有すると海外入植地カードを1枚だけ貰えるので第2都市建設レースで圧倒的に有利。
領土の併合はリンクが繋がっている地域にしか行えないので、孤島を完全に領有すれば領土を奪われる心配がなくなる。


ただ狭すぎると開発が大変だし、広すぎるとそれはそれで全地域を領有するのに苦労する。
7〜8地域くらいのサイズの島が理想。
海外入植地カードが欲しいだけなら浅瀬で地域境が分けられた島を領有するだけでも貰える。




山がないと採石場を作れないので石の確保が大変。
山だらけだと開発が大変。
富士山の周りはアピール値が高くなる。

戦略的要所
チョークポイントを抑えておくと要塞化が楽。
詳細は長くなるので"要塞化のルール"の項で説明する。

第2都市候補地
工業都市にできそうな砂漠が植民地建設可能圏内(陸路は500、海路は1000マス以内)にあるととても嬉しい。
ゲーム開始直後
立地を選んだら最初に持ち込む資源の量を選ぶ。
通常難易度なら
食料は60
薬は90
石の工具は90
くらいに減らせる。
他はそのままで。
もしも周囲に木が絶望的に少ないなら木材を増やそう。
持ち込む資源を減らせば潤沢な初期資金があるので必要な地域を購入する。

全プレイヤーが役場を建設すると時間が動き始める。
時間が止まっている間にできることは済ませておこう。
初期カードは幕府なら米農家。
バイオームボーナスはプレイスタイルに合わせて選ぶ。

カードを引く
優先度は以下の通り。
狩猟小屋>木炭工房>果実採取場・石の工具屋・採石場・移民管理局>酒場
施設カードは1枚持っていればコピペ(Ctrl + C)で増やせる。

針葉樹林なら即座に役場をアップグレードする
レベル2のバイオームボーナス(木材の収量増加)に即効性があるため。
そうでないなら泥棒したい時かボーナスがある施設を建てる時になってからで良い。
ただし他のプレイヤーが役場をレベル2にしていると泥棒を使われて思わぬ時に資金が無くなるかもしれないため先に資金をアップグレードに使ってしまうのもありかも。

領土内の全ての木と石に採集指示を出す
果実は要らないので果樹ごと皆伐しても良い。
皆伐してもペナルティはなく、放置すれば新しく若木が生えてくるので遠慮なく全部切る。

資材置き場の設定を変える
資材置き場から「保管庫の管理」を選び、革以外の全ての資源の搬入を禁止しておく。
こうすることによって地面に落ちたアイテムをいちいち細かく保管庫に運び込む手間が減って効率が上がる。
特に木や石の採集の効率が圧倒的に良くなる。



地面に落ちたアイテムでも建設や消費には使ってくれるが、保管庫に無いアイテムは交易で売れないので、革だけは搬入許可を出しておく。
0年目初冬には畑の収穫が終わったり工業施設が建ち始めたりするので全部許可に戻しておく。

初手は狩猟小屋
米が収穫できるまでの食料の繋ぎになるし、革も売れる。
隣に果実採集場を建てるとアップグレードで生産性がアップ。
果樹採取場自体は弱く、そもそも果樹は皆伐されて存在しないはずなので労働者を0にしておく。
建築予約だけでも隣接判定になるので実際に建てる必要はない。

肥沃な土地に米農家を建てて、面積200程度の農場を建設する
米は肥沃な土地じゃないと収穫量が半減するので肥沃な土地に建てよう。
木や石の撤去が済んでいればギリギリ0年目の夏の1ラウンドまでに完成が間に合う。
間に合わなかったら植え付けしてくれないので諦めて漁港か牧場でも建てよう。
米の植え付けが全面終わったら農場の労働者数を4人から1人に減らす。
昔のバージョンでは畑が広くて人手が少ないと収穫期に植え付けが終わらず収穫量が0になっていたが、今は収穫期になると畑の状態に関わらず収穫してくれるようになった。
そのため農場を広くして労働者数を減らすのが最適。



泥棒対策
他プレイヤーから泥棒攻撃を受けるかもしれないので、適当な施設をコピペ機能(Shiftキーを押しっぱなし)で大量に建築予約だけして所持金を少なくしておく。
入用になったら建築予約した施設を撤去して現金化する。
人的リソースの無駄遣いなので実際に建てないこと。
実際に泥棒に入られたら所持金が0になるが、罠を設置するかを聞かれるポップアップをそのままにしてカードを現金化すれば罠の設置費用も賄える。
中世に入るまで
住宅を建てる
農場が完成したら住宅を建てる。
建ったら住宅を選んで木材の燃料消費を禁止する。



同じように高級品の使用を禁止することで人口増加を抑えるために家のレベルを低く保つこともできる。
木炭がないと冬の気温によっては凍死するので木炭工房の建設を忘れずに。
住宅を建てると研究ができるようになるので薬草の種を研究する。
適当なタイミングで移民管理局も建てておく。
人口に合わせて住宅を増やしていくが、労働者(無職)が多すぎるなら拡張を止める。
ホームレスは他プレイヤーの街を難民として渡り歩いてライバルを利する事になってしまうので移民管理局も停止する。

冬になるまでに木炭工房を建てる
ゲーム開始時に皆伐指示を出して、倉庫の搬入を禁止していれば原料の木材はその辺に大量に落ちているはず。
完成した石炭は家に搬入されるので保管庫の搬入禁止はまだ継続できるが、慣れないうちは非推奨。

行商人に革を売る
貿易港が無いと秋に行商人が来る。
この時点では別に買いたい物が無いので急いで交易港を建てる必要もない。

肥沃な土地に面積200程度の農場を建設する
薬草用。
もちろん労働者数は4人から1人に減らす。
春頃に研究が終わるので薬草の栽培に切り替える。
薬草も肥沃な土地じゃないと生産量が半減する。




海外貿易の研究を開始する
この時点で1年目の春くらい。

移民を受け入れる
春の移民は施設バフ本をくれるので何があっても絶対に受け入れる。
家が無ければどうせすぐ出ていく。
他プレイヤーの街からやってくる移民は何もくれないので拒否しても良い。
本は生産性の高い施設に使う。
今後より生産性の高い施設がアンロックされたら順次差し替える。

本の選び方
春の移民受け入れ時や人口マイルストーン達成時や部族や祠や箱がある地域を領有するとランダムに本を3択で得られる。
  • 保全の書 腐らず安定して強いので迷ったらこれ。ちなみに2枚挿れた時の計算式は 小数点以下切り捨て(小数点以下切り捨て(原料消費数*0.7)*0.7)
  • 生産の書 悪くないが中盤以降は天職に逆転される。共産主義ルートに進む予定で保全の書が出なかった時の第二候補。
  • 熱意/天職 組み合わせると強いが将来的に共産主義ルートに進むと腐る。
  • 倹約の書 これいる?

石の工具屋と採石場を建てる
採石場のワークモードは「急速な採掘」にしておく。



ちなみに鉱山に保全の書を使うと鉱脈の減りが遅くなるが使う価値があるかは疑問。
近くに資材置き場も設置する。
この時点で4種の必須資源の自給自足が完成する。

酒場を建てる
酒場を早く建てすぎると維持費が重いので低難易度ならこのくらいのタイミングで構わない。
範囲内に住宅があると良いことがあるかのようなUIをしているが別にそんなことはない。(範囲外でも普通に通う)
住民は娯楽の欲求が下がると最寄りの酒場に向かうので通いやすい所に建てておこう。
アピール値が高いところに置くと娯楽の幸福度が高くなるので古代遺産付近や富士山麓に建てたり、装飾で囲ったり、温泉宿を置いたりすると良い。

交易港を建てる
海外交易の研究が終わったら交易所はスルーして交易港を買う。
1年目の秋の行商人が来た直後に完成するのがベスト。
輸送量が少なすぎるので積載量の向上のアップグレードを優先的にする。
取引額が一定に達すると最重要カードである企業法を貰える。

高級資源Tier1を3種類用意する
チューリップか大麻があるなら例によって肥沃な土地に面積200程度の畑を作って労働者1人で働かせる。
良い輸出品になるので量産しても良い。
大麻は痩せた土地でもそれなりに育つものの輸出価格がチューリップより安い。
中世で自家製ビールを採用するので陶器は必須。
あとは日本酒か、カード屋で大麻かチューリップの持ってない方を買うか(全プレイヤーで早い者勝ちなのでやるなら手早く)、家具を作るかする。
他プレイヤーと交易しても良いが、応じてくれない可能性もあるので頼れるものではない。

中世に進む
研究の寄り道具合によるが、2~3年目で中世入り可能。
時代ボーナスは農学者。後はお好み。
中世になったら役場をアップグレードしてカード屋を貰い、自家製ビールを購入する。
これによって研究が加速する。
資金が余ったらレンガを50くらい輸入して各種施設の水準を中世にアップグレードする。
啓蒙時代に入るまで
図書館を建てる
全ての住宅が図書館の範囲内になるようにする。
最初の住宅を建てる段階で図書館、学校、市場の建設予定地を予め考えておきたい。
住宅と職場が離れてると家が遠すぎるなどと赤文字の警告が出るが通勤はするので無視できる。
とはいえ市場がアンロックされる前に都市を広げすぎると物流が滞って生産性が下がるのでコンパクトな街づくりを心がける。

交易会社を10棟建てる
図書館の次にある交易会社を研究し、完了したら交易会社をコピペ機能で10棟建てる。
企業法カードと組み合わせると交易手数料が-20%される。
企業法の効果は何故か交易会社にしか適用されないため、交易港での手動取引は封印して、以降の交易は全て交易会社を通じて行う。(砂漠バイオームはその限りではない)
交易手数料が下がる事で加工貿易が儲かるようになる。
金や資源を過剰に持ってても総資産利益率が悪化する≒発展が遅くなるだけなので余ってる資源は全て輸出に設定し、金はどんどん投資に回していく。
粘土と木材のような単価の安い資源は国内で生産するのはやめて輸入にする。
今後も鉄鉱石など欲しい原料は何でも輸入する。

アップグレードツリーの研究を適当に進める
建物コンボ、貿易関係の構築は優先してあとは国内産業によって選ぶ。
木材は輸入するので林業の技術は放置で良い。
建物コンボを研究したら最低でも農場はコンボLv3にする(最低面積の農場をいくつも建設予約するだけ)。

市場を建てる
研究を市場に向かって進める。
市場をアンロックする過程で貯蔵所と農業革命を研究する。
木材と木炭は量が多いので保管庫に指定しておく(資材置き場や倉庫への木材と木炭の搬入を禁止しておくこと)。
食料庫は可能な限り全ての食料生産施設をカバーできるように建てる。
家と同じサイズなので、農地を設置するときに家で場所を確保しておくのも有効。
市場は生産性に直結するのであちこちに建てる。
住民は仕事→市場で食料/薬/工具を消費→仕事、という動きをする事もあるので職場ばかりで住宅が近くに無い土地でも市場を建てる価値はある。
近くに住宅が無い市場に高級資源を運ぶ意味は無いので設定から高級資源を搬入しない設定にすると良い。

(任意)交易路を開設する
交易路の研究を終わらせると小都市や他のプレイヤーに都市間道路を敷いて交易路を開設できるようになる。
すると隊商宿がアンロックされる(港を介して接続される海上交易路では解除されない)。
隊商宿は陸路が繋がっている小都市や他プレイヤーの都市を選んでキャラバンを送り出し、往復するごとに資金を得られる。

もしもルール無用なら
隊商宿は一人あたりのGDPがゲーム内最高水準なので、ひたすら隊商宿を設置すると凄まじい収入になる。
必要なものは貿易会社から札束ビンタで全部輸入しよう。
同じ大陸にいる小都市を殲滅されると詰むのでいつでも援軍を出せるようにしておく。
他のプレイヤーにキャラバンを送りまくれば殲滅の心配は無いもののその相手が強くなる。

なお隊商宿は余りにも強すぎて大抵はハウスルールで何らかの縛りが課せられている。
ここではキャラバンの目的地を重複させられない縛りがあるが、それでも強いので作っておく。

(任意)産業を振興する
建物コンボや「◯◯の街」アップグレードや農工業に隣接ボーナスがある影響で、産業は都市で特化させた方が生産性が高くなる。
ただし取引価格の変動があるのでどの産業が強いとは断言しにくい。
ソロプレイならよほど大量に輸入しない限り大したことないが、マルチプレイで複数プレイヤーが同じアイテムを輸入すると価格高騰が馬鹿にならない。
後から産業を転換させるのは楽ではないので、他プレイヤーの動向を確認しながら特化させる産業を選ぶといい。

儲かりやすい産業
  • 農業系(特に緑茶、チューリップ、薬草、メロン等の価値が高い作物)
  • 草原バイオームボーナスを得た牧場
    農業と牧場は序盤から使えるが土地面積辺りのGDPが低いためすぐに頭打ちになる。
  • 電子機器
  • チョコレート
  • 精錬(鉄、金、ガラス)
  • 絹の生地から作る衣服

儲かりにくい産業
  • 資源採集系の産業(木材、砂、粘土など、ただし石や宝石や金鉱石は悪くない)
  • 石の工具

需要による
  • 製紙産業(定価は安いが、研究所やカード作成で大量に消費するので相場が高騰しやすい)

(任意)第2都市を作る
RimworldでもTimberbornでもこの手のBanished系ゲームは大抵そうだが、都市が広くなると住民の移動距離が伸びて生産性が低下する
特に農場を見れば分かりやすい。都市が狭いうちは面積200の農地を1人で全て植え付けから収穫までできるのに、都市が広くなると収穫が間に合わず取りこぼしが出始める。更に都市が広くなると農地が機能しなくなる。
なぜそうなるのかというと、農民が歩く距離が増えて、農地で仕事している時間が減っていくから。
これが全ての産業で起こる。
難易度が高くなるほど住民の欲求回復行動の頻度が増えるため都市の拡大による生産性の低下が顕著になる。
しかし第2都市、第3都市と小分けすることで住民の長距離移動を防ぎ、1つの巨大な都市を作るよりも高い生産性を維持できる。
それだけでも強いのに役場スロットも余分に増えるので、各都市で産業を特化させたり、常備軍カードで軍事スロットを増やしたりできる。
このように複数都市を管理するメリットは大きく、マルチプレイでは首都の1都市しか使わないのは縛りプレイ同然であり、後半戦は複数都市を制するものが勝つと言っても過言ではない。

通常は啓蒙時代の研究で入植地の建設がアンロックされるが、開始地点の選択の項でも書いたように首都が島だったり、浅瀬で地域境が隔たれた島があるなら中世以降&そこを領有するだけで海外入植地カードを1枚だけ貰える。
自分が条件に該当していなくても、近くにいる他プレイヤーが島の条件を満たしていないかをチェックしておく。
もし該当していたら、そのプレイヤーは早期に第2都市を建設できるようになるので、自分の近くに都市を出されないように土地を確保しておく。

一部の工業施設は◯レベル以上の住宅が最大40棟あると生産性ボーナス、というアップグレードがあるため、1都市の住宅が40棟を超えたら都市を分ける事を考慮する。
第2都市を建設したら都市間輸送港を増やして開発に必要な物資を輸入する。
輸出入のハブとなる都市に企業法カードを使うと良い。
ちなみに都市間輸送港は小都市や他プレイヤーの都市へ海上交易路を接続するのに使える。

啓蒙時代に進む
全てが順調に進めば7~8年目で啓蒙時代入りする。
時代ボーナスは多人数マルチプレイならみんな交易会社や港を大量に設置するので思想の自由。
プレイヤーが少ないなら保護貿易主義で経済力を高めて研究所で研究力を稼ぐ方針にする。
交易手数料が0%なら輸入手数料が倍になってもノーデメリット。
啓蒙時代になった後
軍拡
啓蒙時代のユニットは中世のユニットよりも強力で、民兵や防壁をやすやすと突破できるようになる。
自分に攻めるつもりが無かったとしても、防衛のために軍拡をする必要がある。
盾役であるマスケティア2~3体とアタッカーである火砲を持てるだけ持てばそう簡単には敗けない。
火砲は攻撃力が高いが脆いため前衛がいないとあっさり破壊される。
民兵しかいない小都市相手なら火砲だけでも損失なしで勝てることもあるが、念のためマスケティアをお供にするのがお勧め。
フリゲート艦は強力で、海上封鎖をしたりそれに対抗したりできるがコストが高く、盾役になることも盾役に守られることも無い。
プレイヤー相手なら軍事カードの補充速度が一定なので、1対1でお互いに常に軍を補充している戦争なら単体で強力なユニットを出せる方が勝つ。
戦争は第三者のプレイヤーが援軍として介入できるので、トップをひた走るプレイヤーに対して他のプレイヤーが協力して対抗することができる。

軍備を整えたら領土を奪ったり、小都市を征服したりしよう。
支配した小都市は上納金と「帝国の特権」の研究を終わらせていればそのTierに応じてアップグレードポイントを供給するようになる。
他プレイヤーがキャラバンを送り込んでいる小都市は妨害のために殲滅するのもあり。
ついでに小都市がキャラバンの受け入れで蓄えた富も奪える。
なお自分の軍隊が出払っている間は無防備になるので注意。
戦争の途中で撤退をすると3分の1の軍が失われる。(説明文には海軍は撤退しても失われないと書いてあるが、バグなのか失われる)

スパイ戦争
スパイセンターは役場をレベル4にアップグレードするか、敵のスパイアジトによって累計1000コインを盗まれると解禁される。
スパイセンターがあれば攻撃カードを生産したり、敵が使う泥棒、誘拐、テロリズムやスパイアジトの効果を低下させたり、自分が使うそれらの効果を高めたりできる。
スパイアジトの研究を終わらせれば他プレイヤーの住宅を選んでそのプレイヤーの収入を横取りするスパイアジトを作れるようになる。
自国領にスパイがいるかどうかはコインの収支欄に「敵のスパイのアジト」という項目があるかどうかで判断できるが、防諜効果が高いとスパイが居ても何も盗まれないためその項目も出現しない。



先進国が後進国の発展を遅らせるためのものなような気がする。

研究
研究は軍事的な脅威や急いで欲しい入植地の土地が無ければ学校を目指し、経済力に余裕があるならカード屋で研究所を買って建てよう。
研究所は事実上経済力を研究力に変換する施設。
その後は状況に応じて入植地に進むか、軍事研究に進むか、スケジューリングや学者のオフィスや物流の効率化や銀行等の経済力強化に進んでいく。
ミュージアムと動物園はバグなのか機能しないボーナスが多いので急ぐ価値がない。
ボーナスが機能するようになったら古代遺跡の発掘を急いだ方が良いのかもしれない。
温泉宿や装飾と組み合わせたシアターを建てれば娯楽の幸福度が更に上昇する。
ホテルは自国に建てると収入増、交易路で接続されている他プレイヤーの都市や小都市に建てると自国民の幸福度が増加する。




この後は?
ゲームの終了条件は自分以外の他プレイヤー全員を属国化するか、誰かが勝利点の研究を終わらせる&誰かが4種類の遺産を建造するかのどちらか。
いずれにせよ産業時代入りを目指す事になるものの、啓蒙時代からは他のプレイヤーとの外交や戦争が本格化するので臨機応変な対応が求められる。
自都市の近くに他プレイヤーが都市出ししてくると戦争は不可避なので先回りして都市出しされそうな土地を購入して潰しておく。
早ければ15年目くらいで産業時代入りができるが、軍拡や植民地獲得競争に負けないためなら産業時代入りが遅れても仕方がない。

資本主義か共産主義か
個人的な意見では長期戦なら資本主義、短期戦なら共産主義。
資本主義の住宅からの高級品収入増も魅力的だが、争点は生産性ボーナスだろう。
共産主義は即座に生産性が増加するが、天職と熱意の効果が半減する。
カード合成で上位カードを揃えたり、幸福度が高くなったりするほど共産主義が不利になっていくが、ただマルチプレイではそこに至る前に勝利条件を達成することが多い気がする。
鉄鋼を量産して軍拡をするにも便利なので、短期マルチなら共産主義が良いと思われる。
付録:要塞化のルール
文章だと伝わりにくいので図を使う。
各地域は「ノード」であり、「リンク」によって互いに接続されている。
見た目では隣り合っているように見える地域でもリンクが無ければ領土を獲得することはできない。
ノードの間に川や浅瀬があると一応隣り合っていて領土の獲得も割高でできるが接続扱いにはならない特別なリンクになる。
以下の図で、灰色のノードは自国領であり、ピンクのノードは未領有の地域を示している。






砦は設置したノードと、そのノードにリンクされている隣のノードを要塞化する効果がある。
ただし、浅瀬や川を越えて要塞化はできない。
以下の図で、緑色のノードは要塞化された自国領を示している。



要塞化によってその都市が領有していないノードへのリンク(浅瀬や川を越えるリンクは除外)が断たれると、その内側のノードが全て要塞化される。




この場合は砦を以下の2箇所に設置すれば全ての自国領を要塞化できる。




ところで、もしも左下の1地域が自国領でなくて、例えば小都市などが居座っていると、以下の図のようになる。




たった1地域を領有していないだけで要塞化できる範囲が全く変わることが分かる。
小都市は隊商宿やホテルで利用価値もあるので、砦をもう1つ余分に作って残しておくか、殲滅して自国領にするかの二択がある。
個人的には、気づかないうちに他プレイヤーによって小都市が殲滅され、そこに都市を出されると目も当てられないので、このケースなら殲滅して自国領にすると思う。

島内の地域を全て領有すると外部へのリンクが断たれる(あっても浅瀬越えの)ため、砦がなくても島内の全ての地域が要塞化される。
これは浅瀬を越えて島を領有した場合でも当てはまる。




なお、リンク先が自国の別の都市であっても何故か外部へのリンク扱いされる。
この場合はリンクの色が灰色なので分かりにくい。




だだっ広い平地だと守るのが大変だが、チョークポイントを活用することで砦の数を最小限にしてより多くの地域を要塞化することができる。
領土を獲得する際にはこの辺も考慮すると良い。





役に立ったら高評価を押して貰えると喜びます。
1 Comments
ARKAD 29 Aug, 2023 @ 9:23am 
ЧТоооооооооооооооо