Dolls Nest

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ホドにまつわるトリビア
By Sleeping Mole
「Dolls Nest」の舞台となるホドについて、明日使えるかも怪しい、いくつかの情報を出しています。書かれている事は決して鵜呑みにせず、あくまで話のネタ程度に考えて下さい。何しろトリビアなので。
   
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このガイドの目的
ドールズネストの舞台となるホドは謎に満ちた世界です。NPCから話を聞いたり、鎧殻や武装、消耗品や重要資源といったアイテムの説明文を見てあれこれ考えるのも、このゲームの大きな楽しみの一つだと思います。

そこで、このガイドを通して話のネタに使えるかもしれないトリビアを、いくつか紹介してみようと思います。難しい話は私も苦手なので、簡単な説明で分かるような物に限定しておきます。
いくつかの注意
  • これらのトリビアが実際に役に立つかは保証できませんので、予めご了承下さい。何しろトリビアなので
  • それなりのネタバレを含みますので、少なくとも1周目の方は読むのを避けた方が良いと思います。トリビアの説明であっさり流している事項についても、理解のため最低1周はしておく必要があると思います
  • 知らないパーツの話が出てきたとしても、笑って許して下さい。多分、他の親切な方が、そのパーツの場所についてガイドで記述してくれていると思います
  • このガイドはネタに使えるか怪しい程度の話を提供するものです。よって、本ガイドでは提示した以上の情報の追求を原則行いません。コメントを切ってあるのも予防措置です
  • これらの人を小馬鹿にしたような数々の条件を呑んで頂ける方に、少しだけお付き合い願います
敵味方識別装置って何?
これは、鎧殻の説明文に時々顔を出す用語です。字面を見る限りでは敵と味方を見分ける為の装置ですね。

敵味方識別のいちばん簡単な例を挙げると、トーキングヘッドが「こんにちは」とPCに声を掛けてPCを友軍機認定した件になります。現実だと、あいさつの代わりに電波を使っているようですね。IFFと略されているようなので、以降はそう呼びます。そっちの方が簡単ですし。なおホドにも電波銃がある以上、ニンフも電波の概念は持っていそうです。

さて、ニンフは匂いで相手の出身を探る傾向があるようです。旅商人エイジャ、調査兵ヨド、信者シラスがPCの匂いについて言及していますね。

でも、戦闘中に匂いを嗅いで敵味方を識別していたら、その間に撃たれそうです。それに戦場では火薬による爆発やらで匂いも吹き飛んでいそうです。非常に厳しい。

なので、匂いの代わりに情報のやり取り(「てめぇどこの窟のモンじゃ!」に対して「ガーディナじゃ!文句あんのかワレェ!」と答えるようなベタベタなアレ)を電波でやってるんじゃないかと思います。これを自動的にやってくれるのがIFFというわけですね。

もし味方だったら普通は何も起こりません。普通は。

敵だと分かったら
ドゴーン!(火砲の発射音)
ボシュッ!(対応するように噴進砲の発射音)

まぁこんな展開になるでしょう。

なお、何も答えずにダンマリを決め込むのも居そうですが、そういうやつは正体不明の敵と見做して良いです。遠慮なくぶっ放しましょう。ネマも「自分達以外は皆殺し」が普通のニンフだって言ってました。

ちなみに、ニンフは自動機械を作ってこれを運用していたりします。自動機械は匂いを嗅いだり出来ない(はずだと勝手に考えてる)ので、この自動機械の判断基準にもIFFが使われているんじゃないかなと勝手に考えてます。

そういえば、ネマも目覚めてPCに掛けた第一声が「おはよう」でしたね。トーキングヘッドといい、この世界のモノは遭った相手にあいさつをする習慣でも有るのでしょうか。

以上、IFFにまつわるトリビアでした。
アーカイブナンバー(ARCHIVE NUMBER)について
アーカイブナンバーは、説明文の書かれた欄の右上に記述されたARCHIVE NUMBER:の文字列以降に記述された数字列を指します。空白で区切られた、3桁と5桁の数字列から構成されています。特に作中での説明は無いのですが、何かしらの分類に用いられているようです。鎧殻の場合だと最初の3桁が312となっています。また各部位に応じて下2桁が決められているようです。

機動外肢
312 xxx10
拡張頭環
312 xxx20
加速翅
312 xxx30
砲架副腕
312 xxx40
特技背嚢
312 xxx50

武装の場合では、ARやSMGといった武器種別の分類に3桁を割り振っています。

SMG
102 xxxxx
AR
110 xxxxx
BG
115 xxxxx
DMG
125 xxxxx
SG
130 xxxxx
WG
135 xxxxx
BR
140 xxxxx
CG
145 xxxxx
LMG
150 xxxxx
BMG
155 xxxxx
GL
160 xxxxx
BL
165 xxxxx
HG
180 xxxxx
MW
190 xxxxx
ML
210 xxxxx
AC
220 xxxxx
TC
240 xxxxx



例外がバウカーン産の散弾銃、SLS022です。こいつはSGなので130で始まるはずなのですが、アーカイブナンバーは102 39835。なぜかSMG扱いとなっています。まぁ製造元が頭のネジを何本か飛ばしていそうなバウカーンなので、SMGとして開発した物がいつの間にかSGに化けていても驚きませんが。実際、同コロニー産のGTFR052はそんな感じで開発されてます。ちなみに、GTFR052のアーカイブナンバーは110 22587でした。こっちはちゃんと合ってるな?

武装において5桁の数字列が何かの法則に沿っているのかは不明ですが、少なくとも製造された時系列を指すものではありません。例としてガーディナ産のSMG、SMG T12A2 VADTとSMG T18A1 BTLARの二つを挙げます。

大口径弾薬を使用する軽機関銃。威力に優れるが反動も増大している。中層最大のコロニー・ガーディナ産。閉所での取り回しのよさと鎧化兵の装甲を削る火力を強引に両立させており、突撃銃と短機関銃の中間的な性質を持つ。敵コロニー根拠地への使用時にガーディナ鎧化兵が好んで使用する。(SMG T12A2 VADT 説明文より)

大型弾倉を装備した短機関銃。装弾数が高く継戦能力に優れる。中層最大のコロニー・ガーディナ産。SMG T12A2 の派生型。大型の樽型弾倉によって装填数を増やしたため、取り回しは悪化した。しかしながらガーディナ兵が本器を使用するのは、もっぱら交戦目的が、敵コロニーの強襲と制圧から略奪と根絶に変わって以降のため問題となることは少ない。(SMG T18A1 BTLAR 説明文より)

この二つの説明からSMG T18A1 BTLARはSMG T12A2 VADTの派生型であり、開発当時の懸念も後の情勢では問題とならなくなったことが分かります。よって、SMG T18A1 BTLARはSMG T12A2 VADTより後に生産されたという事になります。しかし、アーカイブナンバー上では

SMG T12A2 VADT
120 56851
SMG T18A1 BTLAR
120 18725

と5桁の数字の大小が逆転しています。よって、5桁の数字はたとえ同コロニー産、同種別の武器においても生産時系列の判別には使えません。ご注意下さい。

また造形情報においては

素体
459 xxxx0
459 xxxx1
前髪
459 xxxx2
後髪
459 xxxx3

となっていますが、武装の前例が有る以上は、こちらも5桁部分の上4桁の数字が一致していても、鎧殻のように、造形の各パーツが同一セットであるという保証は有りません。この事にも注意した方が良いと思います。

アイテムの場合は

消耗品
025 xxxxx
重要資源
971 xxxxx

となります。

以上、アーカイブナンバーにまつわるトリビアでした。
アルカンド連邦の 教えは どうなってんだ 教えは!
アルカンド連邦は中央教会が仕切ってる邦らしいです。一般的なニンフの窟(す)は女王とそれに従うニンフから出来てますが、連邦は複数の窟から構成されたコロニー群となっています。どの母樹の、どの窟に産まれようとも女神を信じるならみな姉妹だそうです。巡礼のハティがそう言ってました。ハティからは聖典に関する話も聞けますが、根の国とか主という聞いたことのない単語が飛び出します。アルカンド産の鎧殻を確認した限りでは、神の代理人として御子も居るらしいです。ハティには悪いけど、正直とても胡散臭い。

ネマいわくアルカンドは女王ではない架空の存在に従ってるとの事なので、中央教会はこの辺の概念を上手く使って運営しているんでしょう。なおネマは中央教会の長イーデンへの評価の第一声として、「みんなこいつのせい」とお気持ち表明をしています。イーデンとの間に色々有ったんでしょうね。

そういえばアルカンドの女王って何処に行ったんでしょう。統治体制を崩すような概念を普通許すとは思えないんですが、特にお咎めもなく今日もアルカンド連邦は回ってます。平和的な話し合いをした結果、隠居でもしてるんですかね?

以上、アルカンド連邦にまつわるトリビアでした。

[2025/07/31修正]中央協会->中央教会。万一別の所も変わっていたのではないかと認識された方が居ましたら、それは気の所為にしておいて下さい。現在は復旧しています。
擬装自走砲くんの特注センサー

降積地帯のボスである擬装自走砲ですが、実はちょっと特殊なセンサーを使ってます。出現する際の演出をよく見ると、PCの見え方がちょっと違ってます。鎧殻は黒く、素体の部分だけ赤くなっています。鎧殻も派手に熱を出すと思うので、赤外線を検知しているわけではなさそうです。可視光線でもないでしょう。当時PCの鎧殻は拡張頭環は茶、その他が紫でしたが、一様にグレースケールっぽく出力されています。

擬装自走砲は光学迷彩を搭載していますが、彼のセンサーなら同じ迷彩も見破れるんじゃないでしょうか。自分だけ身を隠しておいて、ちょっとずるいですよね。

以上、擬装自走砲にまつわるトリビアでした。
ガーディナは戦術オタク
ギプロベルデを滅ぼし、今では元気にアルカンドとドンパチやってるガーディナですが、昔は苦労していたようです。武装は貧弱でギプロベルデの装甲を突破できず、自爆特攻上等の無茶な戦術を取っていました。鎧殻も生産性重視で性能は大したこと無かったため、苦労する中で性能を補うべく色々な戦術を構築していったようです。列挙するとこんな感じに。

  • 包囲
  • 迂回
  • 遅滞
  • 正面陽動からの浸透戦術

この辺の事情はガーディナやへロス産の鎧殻、武装の説明文を見ると書いてます。

火炎放射器は実際にガーディナで生産されている上、樹窟はあちこちが未だに燃えています。樹窟は実際に浸透戦術が実施された場所なのかもしれませんね。弱小時代から考えると随分と立派になったものです。ガーディナ自体は極めて凶暴なコロニーのようなので、可能なら関わり合いにはなりたくないものですが。

以上、ガーディナにまつわるトリビアでした。
消えた新種の異形を追え
下層が大量発生した異形によって滅ぼされた事実については、ネマを初めとするNPCから聞くことが出来ます。大量発生した異形といえば、多分降積地帯で遭遇したあいつでしょう。



光学迷彩を搭載した親機から、延々と生産されてこちらに突撃してくる様子はまさに悪夢でした。よく見ると親機映ってます。やだやだ。

ちなみに、聖智廟でも似たタイプの機械が居ましたね。あっちは散弾ではなく機銃による連射でしたが、浸食を引き起こす弾頭を使用していたのは共通しています。同類と見て良いのではないでしょうか。こっち見んな



下層の異形についてはファブラー、ポロッカの鎧殻や武装にも記載されています。そして、ポロッカの鎧殻・武装には、大量発生した異形以外にも新種の異形が存在した事が示されています。

ポロッカのニンフが、大量発生した異形への対策として、鎧殻を取り替えて空から攻撃を行うと、これに対応するかのように飛行型の新種が生まれてきたそうです。

ポロッカ産鎧殻は直推脚型となっており、少なくともゲーム内では跳躍性能が他のコロニーの鎧殻と比較しても極めて高い数値を示していました。ただし、この性能に追随できるような存在は、下層の何処にも確認できませんでした。存在したはずの新種の異形は何処へ行ったのでしょうね。

ちなみに、下層のニンフを襲った敵性勢力は全て異形と形容されています。ネマによれば、炭素生物の手に拠らず、設計図にも拠らないホドで独自に産まれた存在が異形であり、ニンフも異形に含まれるそうです。定義的には、他層のニンフが下層を蹂躙したとしても異形が暴れたという表現になるわけですね。まぁそんな証拠は下層で産出された鎧殻や武装には一切存在しないので、ただの妄想オチで終わるのですが。役に立つか分からない情報としてはちょうど良いかと思います。

以上、新種の異形にまつわるトリビアでした。
終わりに
本ガイドで扱うトリビアは以上となります。役に立ったか立たなかったか、という問題はここでは扱いません。最初に申し上げた通り、これはトリビアですからね。

ふざけ過ぎると怒られそうなので、少しだけ真面目な話をします。このゲームの抱える問題の一つとして、鎧殻や武装におけるバランスの悪さが挙げられます。特に遠隔武装において、実用性の有る物は数える程しか存在していません。これに関しては多くのユーザが言及しています。苦労して探し出した武装が弱かった、というのも良く有る話です。そう感じたことは私も一度や二度では済みません。

しかし同時に、苦労して探した鎧殻や武装に示された情報は、考察するに当たり、相応の価値を持っていたとも認識しています。多数の鎧殻や武装が存在するのは実用のためではなく、考察情報を提示するための器として必要だったからではないかと私は思っています。

鎧殻・武装・消耗品・重要資源といった多岐に渡るアイテムに記載された情報は、膨大なものでした。それを整理・解釈した情報には、今回紹介したトリビアより遥かに重要なものも数え切れない程に存在しています。

情報を整理・解釈し、仮説を立てながらホドの謎に迫る作業は、少なくとも私にはとても楽しいものでした。この作業は作品の魅力の一つだと感じていますし、この楽しさが評価される事なく埋もれてしまうことを惜しく感じてもいます。もし、この役に立つかも怪しいネタに興味を惹かれる方が居ましたら、自身の手で謎について調べてみる事をお薦めします。隠されていた秘密を自分であれこれ考えたり解き明かしたりするのは、実に良いものですよ。