Dolls Nest

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そして、地の底でモグラが目覚めた。
By Sleeping Mole
ホドにまつわるトリビア第2弾。懲りずに明日使えるか怪しいネタを投げつける、ろくでもない代物です
   
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モグラハウス
やあ(′・ω・`)



ようこそ、モグラハウスへ。このモグラはサービスだから、まず食らって落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このガイドを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐としたホドの中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

そう思って、このガイドを作ったんだ。

じゃあ、文句を聞こうか。
初めに
申し訳有りませんでした。風化しかけた化石ネタを投げ付けてしまったことを、深く謝罪致します。真面目に解説をすると死んでしまう不治の病に罹っておりまして、必ず何か別の要素を放り込んでやらないと文章が書けないのです。

ヨヨいわく、ホドの底には要らないモノの吹き溜まりがあるそうです。私の投稿したガイドも伝承・物語なんて大層なタグを付けていますが、内容自体はそう大したものでもありません。元々広く読まれる事は想定していませんし、そういう所に放り込まれるような代物だと思います。

さて、前ガイドでは以下の項目に触れました。

  • 敵味方識別装置(IFF)
  • ARCHIVE NUMBER(アーカイブナンバー)
  • アルカンド連邦のざっくりしすぎた解説
  • 擬装自走砲くんの特注センサー
  • ガーディナは戦術オタク
  • 消えた新種の異形

本ガイドではこれらに関連・・・するか怪しいトリビアを今回も取り扱います。

謎解きなんて代物は、真偽を確定させてしまうと途端に色褪せてしまう物です。話のネタにするなら、眉唾程度にしておくのが一番でしょう。というわけで、いつもの注意をしておきます。
いくつかの注意
  • これらのトリビアが実際に役に立つかは保証できませんので、予めご了承下さい。何しろトリビアなので
  • それなりのネタバレを含みますので、少なくとも1周目の方は読むのを避けた方が良いと思います。トリビアの説明であっさり流している事項についても、理解のため最低1周はしておく必要があると思います
  • 知らないパーツの話が出てきたとしても、笑って許して下さい。多分、他の親切な方が、そのパーツの場所についてガイドで記述してくれていると思います
  • このガイドはネタに使えるか怪しい程度の話を提供するものです。よって、本ガイドでは提示した以上の情報の追求を原則行いません。コメントを切ってあるのも予防措置です
  • これらの人を小馬鹿にしたような数々の条件を呑んで頂ける方に、少しだけお付き合い願います

では、今回のトリビアに参りましょう。今回は一点のみとなりますが、よろしくお願いします。
ネマが人形に付けた操り糸
--------------------おはよう

人形
私の名前を呼んで

(選択肢)

問題なし
そのまま義務を果たして

この哀れな残骸・・・

私の奪われた躰を取り戻すこと
それがあなたの産まれた理由

根が繋がったみたいだよ
綺麗な花・・・

どんな手段も許す
躰を取り戻して

行って、人形
(ネマに主の左眼をはめた直後の会話より)

自律警備車両から得た主の左眼を、朽ちた育房に放置されていたヒトガタにはめた直後の会話が上記の内容でした。

なお、選択肢は以下の通りです。

  • 「ネマ」
  • 「我が主 ネマ」

この会話の流れは次の様に解釈できます。

  • PCの初期化
  • 初期化処理の結果確認(正常終了)
  • 追加命令の定義
  • 実行命令
初期化処理って何?
いやいや、ちょっと待て。まるで意味が分からんぞ。実行命令は「行って、人形」なのは分かる。それ以外は一体なんだ?ご安心下さい、ちゃんと説明しますから。

まず、最初にネマがPCに付けた「糸」について説明します。

・・・ご苦労様
これで取り戻せる、私の躰を・・・

そしたら
今を終わらせて、次にする

あなたも連れていきたいけど
その右眼が必要なの

だからもう最後
ありがとう

・・・右眼を捧げよ
私に命を捧げる喜びを抱いて死せ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・?

いつから糸が切れてたの?

・・・あぁ
そうね・・・もう・・・

躰があるなら・・・それで
・・・下で待ってる・・・
(主の一部を全て取り戻した際のネマとの会話より)

ネマはPCにガッチリくっついて離れなくなってしまった自分の右眼を回収するため、PCに自害するよう命令しました。しかし、命令に従わないPCを見て、「糸が切れた」と判断しました。糸が繋がっていたなら、PCは命令通り自害したのでしょう。

つまりネマは過去に、PCに「糸を付けている」事になります。付けたタイミングを推測するなら、最初に遭った時。「我が主 ネマ」と答える直前の、「おはよう」の第一声を放った時と考えるのが妥当でしょう。

その後、命令に絶対服従する状態かどうかを確認するために、「人形 私の名前を呼んで」と続けています。その後の返答に対して「問題なし」と、意図した状態になっている事を確認。そこから「そのまま義務を果たして」と義務については予め与えられた内容のまま続行を指示。「この哀れな残骸の躰を取り戻して」と追加で命令を定義。「行って、人形」で命令を実行させる、といった流れになっているのだと判断します。

なお、ここで義務と追加命令は同一内容ではないのか、と考える方も居るかと思います。この疑問に答えるため、以下の会話内容を提示します。

酷いにおい

義務を放棄して興じる殺戮は楽しかった?

いいよ・・・
・・・多少の寄り道くらい許す

持って産まれた性能を
生かすなとは言わない
(初めて野良ニンフを撃破した時のネマとの会話より)

野良ニンフを撃破、神経標本を取得して戻ったPCとの会話は、以上の様になっています。

神経標本はPCの強化要素、素体調整に必要なアイテムとなっています。PCが強化されれば、躰を奪還する確率も上がるでしょう。そもそもネマは最初に躰を取り戻すためなら「どんな手段も許す」と明言しているので、野良ニンフとの交戦および撃破をこの命令に関する行動と認めているなら、これに文句を言うことはないでしょう。つまり、義務とは「躰を取り戻す」という命令とは別であり、その内容はより優先順位の高い物である事を意味します。

以上より、ネマと最初に会話を行った際の内容が、当初提示した流れのものであった事を示せたかと思います。

すなわち、ネマはPCに対し、命令に絶対服従する状態を作り出す初期化処理を行ったということです。これが、「糸を付ける」という表現の正体でしょう。
イーデンの行ったかもしれないヤバい所業
ネマがPCに対して「糸を付けた」事を示しました。ここで一つ疑問が産まれます。糸を付ける事はネマにしか出来なかったのでしょうか?ここで、再びネマとの会話を提示します。

みんなこいつのせい

とある女王が意志なき木偶と化したのも
アルカンドが邦だの教えだの言い出したのも

教会をつくり、邦をつくったニンフは
今度は女王をつくろうとしている

うまくいくといいね
(イーデンについて尋ねた時のネマとの会話より)

前ガイドでも紹介した、ネマが教会長イーデンにお気持ち表明した時の会話ですね。ここで気になるのが「とある女王が意志なき木偶と化した」という部分です。アルカンド連邦が成立する以前、前身となったコロニーには間違いなく女王が存在したはずです。連邦制は女王の支配体制を崩すものであり、普通であれば許容されない内容だと思います。しかし、現にアルカンド連邦は成立しています。よって考えられるのは次の二択です。

  • 女王に説明し、快諾して頂く
  • 女王の生産機能を損なうこと無く、静かにして頂く

上のパターンが理想ですが、この場合ネマが表現した形にはならないでしょう。つまり、下のパターンになるわけですね。

仮にイーデンがネマが用いた初期化処理を女王に実施した場合、女王はネマからの命令待ち状態に移行するでしょう。でもネマがその場に居ない以上、女王に特定の行動を取らせることは不可能なはずです。本来ならば。

しかし、イーデンは抜け道を用意しました。「主」とその代理人である「御子」です。神に相当する架空の存在をでっち上げ、その代理人となる「御子」からの命令をネマの命令に相当する物として解釈させる事で、この問題を解決したわけです。

他コロニーと比較してアルカンド産鎧殻は通信設備の充実で知られる。神の代理人たる御子の言葉を常に必要としているからだ。
(Tls106 G2 Fols-HS説明文より抜粋)

いやー、大変な事になってきました。この仮説が事実なら、愛と信仰を広めるアルカンド連邦のトップは、女王を蹴落とした挙句、ニンフの生産機械として利用している稀代のペテン師という事になります。

これは、アルカンド連邦が隠したがる秘密の一つに含まれるのではないでしょうか?

とはいえネマの挙げた女王がアルカンドの前身コロニーに属していた確証は有りませんし、イーデンが存在の確証も取れていない隠し機能を女王に使ったという裏付けも有りません。ただ可能性として有り得るというだけの話です。

信憑性が疑われ、その内容もろくでもない本件を、今回のトリビアとさせて頂きます。
終わりに
こんな感じで会話一つ取っても際限なく広げられるので、考察を楽しめる方なら材料集めも含めて更に数十時間は楽しめるのではないでしょうか?なにか面白いことが分かったらスレッドにでも投稿すると、知識に飢えたナニモノかが寄ってくるかもしれませんよ。