Dolls Nest

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ホドの中心でHELPを叫ぶ
By Sleeping Mole
ホドにまつわるトリビア第3弾。要救助者記録:{中央大空洞:1 / 深層:1 / xxx:1}
   
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初めに
まず、前ガイドのモグラハウスに関する裏話を一つ。モグラは本来こちらに飛んでくる所を動画で出す予定でした。400x320に切り抜いてMP4形式(YUV420P)で保存、1.6秒程度でサイズも54KBとJPEG並のサイズなので問題なく使えると思っていました。総制作時間15分の大作です。

この3分後、Steam機能でアップロードした動画かYoutubeにアップロードした動画しか使えない事が判明したため、この案はめでたく没になりました。チクショーメ!

さて、Type09 CF Kashimaの如きノリと勢いで突き進む、ホドにまつわるトリビア第3弾です。今回は、要救助者となった3つのモノについて少し扱ってみようと思います。

その前に、いつもの注意書きをば。
いくつかの注意
  • これらのトリビアが実際に役に立つかは保証できませんので、予めご了承下さい。何しろトリビアなので
  • それなりのネタバレを含みますので、少なくとも1周目の方は読むのを避けた方が良いと思います。トリビアの説明であっさり流している事項についても、理解のため最低1周はしておく必要があると思います
  • 知らないパーツの話が出てきたとしても、笑って許して下さい。多分、他の親切な方が、そのパーツの場所についてガイドで記述してくれていると思います
  • このガイドはネタに使えるか怪しい程度の話を提供するものです。よって、本ガイドでは提示した以上の情報の追求を原則行いません。コメントを切ってあるのも予防措置です
  • これらの人を小馬鹿にしたような数々の条件を呑んで頂ける方に、少しだけお付き合い願います
要救助者:3
本ガイドで扱う対象は以下の三つです。

  • 回収屋ヨヨ
  • トーキングヘッド
  • 造形屋スケテ

ハティ・ヴォーグの両名も要救助者の要件を満たしていますが、ここでは扱いません。今回は、助けを求めて自ら声を上げていた存在について扱うからです。

ヨヨ・トーキングヘッドの両名は選択次第でPCによって、スケテは正体不明の存在によって救助されています。

このホドという世界において、同胞以外のニンフを救助する事は極めて異例です。基本的に同胞以外は全て敵、もしくは利用すべき存在ですから。中層で遭遇した逃亡者カルラドと行商人エイジャの関係、それぞれのPCに対する反応を見るとそれが伺えます。ヨドは裏切り者には同胞であっても容赦しないので、より明確となっています。ヴォーグは色々経験し過ぎて疲れ果て、この傾向から外れてしまっていますが、現役時代は概ねヨドと同様だったと思われます。

このような状況なので、孤立無援の状態で助けを求める事は、要救助者にとっては大変なリスクを伴う行為となります。これは救助者も同様です。にもかかわらず救助が成立したという事は、そこに何らかの意味があるのではないか。この背景を探る事で、何か面白い事実が出てくるのではないかと考えました。もちろん、何も出ない可能性も有ります。いずれにせよ、丁度いいトリビアになるでしょう。
回収屋ヨヨ
中央大空洞の一角に隠れ住んでいた所、入口の崩落に巻き込まれて身動きが取れなくなった為救助を求めていたのが彼女です。助けるかはPCが任意で決定可能ですが、攻撃による破壊は不可能となっています。

空腹で動けなくなった彼女に修復剤を渡すと猛然と食べ始め、その様子たるやハムスターのごとし。後に朽ちた育房にて店を構え、彼女が各層で集めてきたアイテムや鎧殻・武装をCELLで売ってくれるようになります。

なお、彼女は朽ちた育房がどんな所であるか全く理解していません。

ところで・・・ここはどこでしょうか?

・・・そういえば、ホドの底には
いらないモノの吹き溜まりがあるって・・・

・・・・・・

で・・・でもでも!捨てられたものだって
役に立つんですよ!
(ヨヨとの最初の会話より抜粋)

少なくとも、アーヴドのニンフではないようです。PCを戦士様と呼びますが、戦士という呼称を用いるコロニーは三つ有りました。

  • ナガラ
  • ギプロベルデ
  • ガーディナ

そして、ここから更に候補を絞り込んでいきます。

ヤシカ・ムシカさんのお名前は
ヨヨだって知っています!

そんな方がいらっしゃるなんて
戦士様はやはりすごい方です!

ヨヨもお二人に負けないよう
たくさん集めてきますね!
(ヨヨとの会話より)

ヤシカ・ムシカはナガラの伝説的な技師であり、ナガラ滅亡後に近接武器開発の成果をホド各地のコロニーへと受け継いでいます。一つはバウカーン産熱量大剣、LBH091。もう一つはアルカンド成立期に産出、使用された鎧殻であるShl271 G4 Shamalfornです。

バウカーン産の大型近接兵器。異形の大量発生によってナガラが滅びた後、彼女たちの近接武器開発の成果は、生き残りである双子の技師型ニンフによってホド各地のコロニーに受け継がれたという。本器もそうしたひとつ。
(LBH091説明文より抜粋)

アルカンドが、その成立期に産出した制空戦闘鎧殻。同コロニーが「大宣教」と呼ぶ大規模侵攻において主力航空鎧殻として活躍した。機動性を追求するために防御性能は度外視されており、ところどころ骨組が露出している。設計に当たっては滅亡したナガラから流れついた技師の協力があったとされる。その技師は軽量化のために銃火器さえ携帯せず、刀剣一本のみを兵装とするよう要請したとされるが、さすがにその意見は却下されたようだ。
(Shl271 G4 Shamalforn-HN説明文より抜粋)

バウカーン・アルカンドは共に上層のコロニーとなります。

中層においては、ギプロベルデ産の近接武器は存在しないので、こちらには研究成果は提供されなかったようです。ガーディナの場合、刀剣に分類されるのはGBB T03A2 DRKのみとなります。

近接戦闘用の大剣。充填機能により、一撃の攻撃力を高めることが可能。中層最大のコロニー・ガーディナ産の重近接格闘兵器。充填した圧縮空気を噴射して、打撃力を高める機構が搭載されている。長大なため、普段は折りたたんで携行する。
(GBB T03A2 DRK説明文より抜粋)

禁域のボスである敗残兵レキの得物は、打撃部に推進装置が取り付けられた巨大なハンマーでした。刀身そのものに推力を与え、威力を増すという着想においては共通しています。

ただし、仮に技術を与えるとしても、対面でのやり取りは不可能です。ガーディナのニンフにとって「自分の窟以外は皆殺しが基本」である以上、存在を認識された段階で蜂の巣にされるのが目に見えています。せいぜいサンプルが何らかの形でガーディナのニンフに渡るようにするのが関の山でしょう。

また、技師型ニンフには大きな特徴が有ります。

ニンフの中でも製造、生産に特化したタイプね

数は少なくはないけど表には出てこないから
あなたが目にすることは少ないかも

小さいうちは2対の腕で何でも整備して
大きくなると生産する側になる

・・・言葉通りの意味
ニンフ以外の機械なら何でも産む
(ネマに技師型ニンフについて尋ねた際の会話より)

表に出てこない以上、ナガラ滅亡以前にその存在が認識されることはまず有りません。例外はヤシカ・ムシカを擁していたナガラです。

改めて整理しましょう。ヤシカ・ムシカを知っているのは、ナガラ滅亡以前ならナガラのニンフのみ。滅亡以後でしたらバウカーン、アルカンド連邦。中層では居ないでしょう。しかし、アルカンド連邦ならば戦闘型ニンフは戦士ではなく騎士、あるいは航空騎士と呼ばれます。

本器と多脚型鎧を佩したアルカンドの精鋭は、その特徴的な外見を前時代に存在した兵種になぞらえ騎士と呼ばれる。
(Sys332-D G02 Jefty説明文より抜粋)

多脚型鎧殻は積載能力と不整地走破性能に優れる一方、その重量から跳躍能力・空戦能力に劣る。ただしアルカンド騎士がその点を問題とすることは少ない。同胞たる航空騎士が上空を常に制しているからだ。
(Alv413 G2 Varches-TH説明文より抜粋)

よって、アルカンドは候補より除外。バウカーンの戦闘型ニンフがどう呼称されているかは不明ですが、その場合ヨヨは中層・下層のニンフや自律機械を、鎧殻抜きでくぐり抜けた上で中央大空洞へ至った猛者であることになります。正直、この想像にはちょっと・・・いや、かなりの無理があるように思えます。

何より、ヨヨは接している限りでは常識的な存在です。武装の開発過程において頭のネジを数本飛ばして生きているようなバウカーン出身のニンフとは到底思えません。

以上より、以降はヨヨの出身をナガラと判断して話を進めます。

危なくないのか・・・ですか? 大丈夫
生まれつき隠れるのが得意なんです

・・・戦えないので
私の方は捨てられちゃいましたけど・・・

でも 今はお役に立てているようで
ヨヨは産まれてきてよかったです!!
(ヨヨとの2度目の会話より抜粋)

さて、もう一つ気になるのが、戦えないので私の方は捨てられたという件です。戦闘が出来ないと言っているので戦闘型ではありません。技師型であるなら2対の腕を持つはずなので、これも不適。消去法で考えるとヨヨは通常型となります。

また、彼女の他にもニンフが存在し、そちらは捨てられなかった様です。何らかの形で戦闘には貢献できるだけの能力と、生まれつき隠れるのが得意な特性も持ち合わせていたかもしれません。この条件に該当するのが、ガーディナの特殊部隊「霧」に所属していた盲目の戦闘型ニンフ、暗殺者ヨドです。彼女は先代の「霧」ヴォーグに拾われ、暗殺者として育てられた過去を持ちます。

特性が特定コロニーのニンフのみに発現しうると仮定するなら、ヨヨとヨドは同コロニーの出身である可能性が浮上します。しかし、ヨドはガーディナの兵です。これは、ヨヨがナガラのニンフであるという推測と矛盾します。この矛盾を解消するには、ヨドがナガラからガーディナへ移動した可能性を、納得できる形で示さなければなりません。

実は下層滅亡の際、ガーディナの特殊部隊も下層に侵攻しています。その際彼女たちは異形として認識されており、ファブラーを根絶、ポロッカにも侵攻しています。その後中層へ侵攻。ガーディナの取った正面陽動からの浸透戦術において、核となる役割を果たしました。

ヴォーグは単身ギプロベルデ根拠地へ潜入、長距離狙撃により女王を伐採しています。この事実はSSC T08A3 GARの説明文や、生体部品を渡し終わった後のヴォーグの供述から知ることが出来ます。ギプロベルデ根絶以前から「霧」として活動していたのは間違い有りませんが、詳細な侵入ルートは不明となっています。彼女が下層から侵攻していれば、ナガラにも立ち寄っている可能性が有ります。その際ヨドのみを回収したかもしれません。

中層大森林において、下から来たというPCの主張を、無能な諜報工作担当である旅商人エイジャは「もっとマシな冗談はないです?」の一言で片付けました。下層は現在ニンフが生存している場所と認識されていないのでしょう。

あの・・・

・・・その匂い、じゃなくて雰囲気・・・
下から来たんですか・・・?

なら、早く行かれた方が・・・

ガーディナ・・・いつも戦争中で
姉妹以外はすべて敵だって

あなたの故郷・・・
目・・・見えない戦士・・・いませんか?

私、鼻がいいんです

見えなくてもその鼻があれば
見張りくらいはって・・・
(大森林におけるヨドとの会話より抜粋)

一方ヨドは、こちらから話す前に、PCの匂いや雰囲気で「PCが下から来た」事を察しています。ヨドが下層のナガラ出身だとすると、この事にも納得が行きます。

ヨドは同時に、PCの故郷に盲目の戦士が居ないかも尋ねてきます。鼻がいいから見張りを任せられたとも話しています。

刀剣と、刀剣を握るモノ、刀剣を作るモノのみが価値を持つという思想ゆえ、他のコロニーと比較しても、ナガラにおける通常型ニンフの境遇は厳しいものだった。
(ナガラ通常素体説明文より抜粋)

盲目のニンフが戦闘を行った事例は決して多くはないでしょう。

信仰に全てを捧げたモノの造形情報。騎士の造形が利用可能になる。神託のみを標とすべく、それはみずからの目を抉り出した。
(F3158_NYC_FP説明文より)

またF1230_GVV_FCも布で目を覆っており、こちらも盲目の可能性が有ります。いずれも戦闘可能なのは共通しているので、視覚以外の要素で検知しているのでしょう。考えられるのは鎧殻のセンサーや、ニンフの感覚です。ただし、ナガラにおいては視覚以外の感覚は重視されていなかった様です。

極めて軽装甲の軽量級の拡張頭環。ナガラの特殊部隊が好んで使用した。高速白兵戦に特化した調整がなされている。笠型の神経強化式拡張頭環が視覚を増強し、紙一重の見切りを可能にする。
(Type13 CF Takama-HS説明文より)

他にナガラが産出した鎧殻にはType09 CF Kashimaが有りますが、こちらにも感覚に関する記述は見られません。

これらの事情を総合すると、仮にナガラで盲目の戦闘型ニンフが産まれたとしても、価値を見出されることは無かったでしょう。ナガラで見張りとして辛うじて活動していたヨドを、下層侵攻の折にヴォーグがその才能を見出してガーディナへ連れて行ったと考えれば一応の筋は通ります。

なお、暗殺者ヨドの武装は以下の通りとなっています。

  • Savcan(MB,HS,TH,HN,UT)
  • AR T18A1 DRANGRA
  • MC T08A3 GASTx2

サプレッサー装備のARであるDRANGRAの射程距離は4800、散弾砲のGASTが3000となっています。初手の不意打ちにおいて背後からDRANGRAによる射撃で、以降はGASTも織り交ぜた至近射撃を展開するのが彼女の戦術でしょう。その気になればSavcan-UTの光学迷彩で初手以降も不意打ちは可能ですが、使用は稀だったので大抵は初手で決着が付いていた様です。匂いで検知する場合は遠距離での戦闘は困難なので、近距離での戦闘を志向するのは自然なことです。しかし、同じく近接戦を志向したナガラの香りも感じるのは私の錯覚でしょうか?ガーディナ産の近接武器にはへロスから供与されたVordenとかいう自爆兵器や、PB T01A1 GODという静粛性の欠片もないロマン兵器しか有りませんでしたが、こんな物が手元に有ったらもっと恐ろしい働きをしていたのではないかと思う次第です。

かつて下層に存在したコロニー・ナガラ産。柄から垂直にプラズマ刃が形成される特殊な形状のため、使用感は刀剣よりも、拳具に近い。ナガラ戦士の潜入任務・特殊作戦に利用される。特に隠密性が重視される場合には、密着状態からプラズマ刃を発生させて対象を処理する。
(Type36 LBS Kanehiga説明文より抜粋)

ヨヨとヨドに関連があるのなら、二人を担当する声優のキャスティングにも何らかの意図が有ったのかもしれませんね。

少し話が脱線しすぎました。私の主張を改めてまとめると、次の様になります。

  1. ヨヨとヨドは共に匂いを持たないニンフとしてナガラで産まれた
  2. ヨヨには視覚が有ったが戦闘能力を持たなかったため捨てられた。ヨドは盲目だったが匂いで相手を検知できたため見張り役として残された
  3. ガーディナ特殊部隊による下層侵攻の際、ヴォーグが戦闘能力のほぼ無かったヨドを回収。ガーディナへ帰還後、後継として育成する
  4. ヨヨは捨てられた後ナガラから去り、特性を生かして潜伏しながら下層滅亡による被害を回避。中央大空洞へ移動し活動していたが、崩落事故により行動不能となっていた所をPCによって発見、救助される

残念な事に、推測を裏付けるのに十分な情報が含まれているはずのヨヨの造形を、スケテは売ってくれません。よって、その真偽を確かめる術も有りません。情報を抜きにしても、ヨヨの髪型は気に入っているので欲しいのですけどね。

なお、ギリー・ベルは朽ちた育房で「技師型の幼精ばかり だいぶ賑やかだなここは」と発言していましたが、同じく各層で回収してきた物品を売るヨヨに対しては言及していません。ヨヨは対抗心を剥き出しにしているのですが、お構い無しです。幼精が大好き(誤解を招く表現)なギリー・ベルにしてはこの反応は不自然です。案外、本当に存在を認識していないのかもしれません。

システム的にはただのショップ担当NPCですが、ヨヨも深掘りすると割とヤバい存在である事が伝われば幸いです。
トーキングヘッド
・・・ーーー・・・ ・・・ーーー・・・
・・・ーーー・・・ ・・・ーーー・・・

・・・応答願います

これは貴機に宛てた
気体振動通信であり、攻撃ではありません

当機は現在、困難に直面しています
救援を願います
(深層昇降機降下時のトーキングヘッドの会話、あるいは独白より)

これは深層昇降機を初めて起動させ、深層へと降下している際に突如検知したものです。最初は微弱な物でしたが、降下に従い強くなり、深層へ到着すると明瞭なものとなりました。扉が開いた先には、花ともアンテナとも判別できない謎の物体を、自律機械の頭部から生やした珍妙な存在が居ました。

製造個体番号T0111c192 H8o1c1。気体振動器官による個体名の出力、すなわち音声による表現が困難な場合はトーキングヘッドと呼称するよう通知してきます。これは頭部以外の喪失で通信機能のみが利用可能となった事に由来し、躯体の再確保のため助力を申請してきます。なお会話冒頭の信号はモールス信号であり、これをアルファベットにするとSOSとなります。救助依頼を了承した場合、環太平洋条約機構自律兵器工廠規格改定4989Daに基づき製造された躯体への再接続を依頼してきます。

環太平洋条約機構などという組織は、ホド内部では一切言及されていません。そして、現実にも似たような字面の組織は存在しています。

その後、実際に躯体を探しこれを提供すると、エラーこそ多発したものの任務の実行には支障のない程度の活動が可能となったようです。その後、躯体に搭載されていた余剰物資を報酬として提供してくれます。

上層
Ruklof
中層
SG T34A1 TOZ
下層
Boldr

躯体に搭載されていたということは、その層における自律機械の運用者が該当武装を配備していた可能性を示唆します。しかしトーキングヘッドに関する話題の範囲を越えるため、ここでは言及しません。興味がある方は実際に入手されることを薦めます。なお取得可能なのは1周につき1個のみとなっており、全ての武装を入手するには最低3周が必要となります。

これより貴機に対し 気体振動通信による
敵味方識別信号を送信します。応答してください

こんにちは

敵味方識別信号の受信を確認しました
貴機を友軍機と認定します

現在、当機は環太平洋条約機構最高司令部の
命令に基づき作戦を実行中です

当機の任務は当自己増殖型戦略兵器
通称、ドールズネストの内部調査です

この命令は当機の自己保存に優先されます
期限は当機の擱座まで無期限です
(下層における1回目のトーキングヘッドとの会話より)

以上の会話は実に多くの情報を含んでいます。列挙しましょう。

  1. 「こんにちは」は気体振動通信における敵味方識別信号であり、このやり取りを通して友軍関係が成立する
  2. トーキングヘッドは環太平洋条約機構の命令によりホドでの活動を行っている
  3. トーキングヘッドの任務は当自己増殖型戦略兵器ことドールズネストの内部調査である
  4. 任務の優先度は自己保存に優先され、自機の擱座まで無期限である

1は中々面白そうな情報です。もしかすると、「こんにちは」と連呼しながら活動しているだけでニンフや自律機械に襲われなくなるという素敵なメリットが得られるかもしれません。不幸なことにPCはそれを試行してくれないので、その真偽については不明なのですが。

2,3は合わせて考える事で、ホドが外部でドールズネストと呼称されている事実が見えてきます。外部とは何を指すのでしょう。彼女(CVが女性なのでそう表現します)に指令を下した環太平洋条約機構が何らかの組織であるなら、これを構成する知性体が存在しても不思議ではありません。

この知性体に該当しそうな炭素生物や、前時代に存在したとされるヒトの話題は、ネマとの会話や前時代の巨大企業メタメトリア社製の武装の説明文で、ある程度知ることが可能です。

あなたと同じ二本足の子たち
炭素生物にも似てるわね

炭素生物の道具を使うことを
おぼえた機械が次第にあいつらに似た

そんなところじゃないかな
(ネマにニンフについて尋ねた際の会話より)

標準的な性能の突撃銃。前時代の巨大企業メタメトリア社設計。突出した性能はないが、高い汎用性のため、多くの国で制式装備に採用され、極めて広範に普及した。ヒトと呼ばれた彼らが滅びた後も、ホドに残された自律工廠で生産が続いている。
(AR102 A2 Gladius説明文より)

AR102 A2 Gladiusの説明文ではヒトと呼称されていますが、これを用いていたのはネマが言う所の炭素生物と解釈して良いでしょう。ヒトの装備をニンフが流用できるのは、手の大きさを始めとする身体構造が、ヒトと似通っているからに他なりません。また、ヒトは多くの国を建てており、制式装備の概念も有る以上軍隊も編成していた可能性が有ります。エネルギー源としてセルを利用していた事も分かります。

標準的な性能の熱塵銃。前時代の巨大企業メタメトリア社設計。携帯型熱塵兵器としてはもっとも初期の物。熱塵と呼ばれる微粒子状態のセルを荷電、加速して射出する。いわゆる荷電粒子兵器の研究においては、弾体加速に必要な電力の確保が長年の課題となっていたが、セルの発見による超大容量超小型電池の実用化が、瞬く間にこれを解決した。視点を変えるのならば、前時代において、エネルギー問題の解決は闘争の根絶に一切繋がらなかったのである。
(BG112 A6 Scimitar説明文より)

前時代のヒトは、恐らく国家戦争を行っていたものと考えられます。エネルギー問題の解決に寄与したセルも、結局兵器として運用されています。何処の世界でも、ヒトは互いに争う存在の様です。セルについては、ネマも言及しています。

大昔の炭素生物が発見した素材

工程次第でありとあらゆる
性質に変化し、自己増殖までする

ホドのものは全てセルでできてるよ
ホド自体も含めてすべて

通貨としても利用されてたりするね
(ネマにセルについて尋ねた際の会話より)

ホド自体もセルで出来ており、セルは自己増殖する。この事実は、自己増殖型戦略兵器ドールズネストがホドである事を裏付けるものと言えます。

ホドの炭素生物は既に絶滅していますが、かつてホドの内外に存在していたのは間違い無さそうです。これよりトーキングヘッドは、かつて炭素生物が組織した環太平洋条約機構からの命を受け、ホドの内部調査へ来たのだと推測できます。炭素生物が現在もホド外部で生存しているかは不明です。

トーキングヘッドが示した可能性が、実はもう一つ有ります。彼女は禁域へも調査に赴くのですが、動作不良により動力炉に深刻な問題が生じます。放置すれば行動停止に至る為、対応として動力炉の確保・提供をPCに依頼してきます。作中で確保可能な動力炉は2種類有りますが、本件ではこの内の一つを渡したケースについて取り扱います。

自動機械の動力源。状態:可。戦闘用から作業用、家庭用まで自律機械全般に用いられる普及型反応炉。内部に黴状のものが発生しています。使用上は問題有りませんが、神経質な方はご遠慮ください。
(汚染されたリアクター説明文より)

最後の2文は中々素敵な表現です。これが食品であったなら、クレームの嵐は避けられなかったでしょう。しかしこれは食品ではなく、提供先も行動停止に至る緊急事態を前にそんな事は言っていられません。幸運にもこの部分は問題視されること無く、無事トーキングヘッドの中に収まりました。ただし結局出力が安定することはなく、調査任務の続行は困難に。彼女にとっては散々な結果に終わりました。

ところが、ここから奇妙な展開が始まります。その後彼女は降積地帯へと移動するのですが、その理由について聞くことが出来ます。

友軍機との再開と貴機の健在を喜ばしく思います
こんにちは

当機は現在、自己の希望により調査任務を中断し
胞子状変異種の保護と生育を行っています

これは貴機より提供された動力炉内部で
休眠状態に陥っていたものと考察されます

動力炉の再始動により活動を再開し
現在、当機の内部にて順調に増殖中です

これまでの観察の結果
胞子状変異種は一定間隔で分泌物を排出

この分泌物が有機自律兵器の
栄養源となることが判明しています

よろしければお召し上がりください
当機の中のモノも喜びます

反応炉を接続して以降
未知の感覚に襲われています

感覚・・・?
(降積地帯におけるトーキングヘッドとの2度目の会話より)

ここでまず驚くのが、彼女が調査任務を中断して胞子状変異種の保護と生育を行っていることです。調査任務は彼女の自己保存に優先するものです。仮に調査活動の困難を理由に一旦中断するにせよ、その場合は再度反応炉の確保をPCに依頼するのが自然ではなかったかと考えます。胞子状変異種の保護と生育を行うことは、従来の彼女にとって合理的な判断だったとは思えません。

更に彼女は反応炉との接続後、未知の感覚に襲われています。自律機械は躯体が備えるセンサーによる検知を行うはずであり、これを感覚と表現するのは異質に思えます。反応炉との接続により、何らかの変化が彼女に起こったと考えるべきでしょう。

事実、この状態の彼女を撃破すると生体部品1をドロップします。恐らく、反応炉との接続により変異した部分でしょう。変異による生体部品を備える自律機械。これは、異形として産まれたニンフに当てはまる特徴でもあります。

あるいは、胞子状変異種との接触こそが、ニンフの起源なのかもしれません。
造形屋スケテ
造形屋スケテは、造形情報をCELLで売ってくれる大きな技師型ニンフです。PCが朽ちた育房に辿り着いた時には、すでに存在していました。しかし現在コミュニケーション能力に問題を抱えており、赤ん坊のような言葉しか発することが出来なくなっています。ただしきちんと感情は持っているようで、身振りや言葉の強弱、音程からある程度読み取ることが出来ます。

・・・・・・あ・・・
・・・う・・・あ・・・・・・ぇ・・・て?

・・・・・・・・・け・・・テ?

・・・?
・・・・・・す・・・け

・・・あ・・・う・・・
・・・・・・す・・・け・・・ぇ・・・テ

あー・・・す・・・て? すけて・・・?

ん!
スケテ! スケテ!!
(スケテとの初回会話より)

え?何を言ってるのか分からない?安心してください、私も分かりません。とはいえこれでは推測のしようもないので、一応、解釈を試みてみます。

聞いている限りでは、名前を名乗ろうにも自分でも良く分からない。適当に言葉を発していたら偶然しっくりくるものを見つけたので、これで通すことにした。そんな印象を受けます。

ちなみに、ヨヨもスケテについて触れています。

あの子・・・言葉がしゃべれないみたいで・・・
名前だけでもわかれば良いんですが・・・

え? スケテ・・・?
名前だったんですか あれ!?

ヨヨはてっきり・・・
じゃあ今日からスケテちゃんって呼びますね!
(スケテに関するヨヨとの会話より)

ヨヨはスケテが名前だった事に驚いています。彼女自身はどう捉えていたのか気になる所です。仮に言葉だったとすると、すけてが含まれるものとして考えられるのが、「たすけて」。英語で表記するとHELPとなります。

実は、エンディングのスタッフロールにおけるCV欄では、スケテはSukete(Elp)と表記されています。括弧書きを含めた2パターンで名前が表記されているのは、彼女のみでした。わざわざ併記したのには理由が有るはずです。決して、使用言語に応じて表記を変えるプログラミング上の手間を惜しんだわけではないはずです。多分。

ちょっとずるいアプローチですが、やはりスケテの由来は「たすけて」の様です。改めて言うまでもありませんが、この言葉は救援を乞うものです。この言葉が彼女の記憶に残っているということは、彼女が言葉を失う前に発していたか、あるいは元々言葉を知らなかった状態で他のニンフからこの言葉を聞いたかのいずれかではないかと考えます。

とある助けを求めていたモノの情報が、聖智廟で取得可能な造形の説明文に含まれていました。

哀れな通常型の造形情報。簒奪の造形が利用可能になる。底なしの沼に足を取られた彼女は何度も助けを呼んだ。聞き届けるものは誰も居なかった。それを除いては。
(F1021_RRD_FC説明文より)

へロスのごく平凡な通常型の造形情報。へロスRRD素体の造形が利用可能になる。ニンフの中では珍しく、へロスは戦闘用以外の装備にも高い関心を持つ。このニンフは、とりわけ優れた裁縫技術と感性を持ち、いつも自身で作った衣服を着用していた。
(へロスRRD素体説明文より)

上記の造形情報は、聖智廟の水たまりで取得しました。その際特に脚を取られるような事はありませんでしたが、時間経過により規模が縮小した可能性も有ります。以前は抜け出せなくなるほどに深かったのかもしれません。

まとめてみるとこうなります。

  • へロスのニンフは戦闘用以外の装備にも高い関心を持つ
  • へロスの通常型ニンフが聖智廟で沼に嵌って抜け出せなくなっていた
  • この通常型ニンフはへロスの中でもとりわけ優れた裁縫技術と感性を持ち、いつも自身で作った衣服を着用していた

これらの情報は、へロスという交易コロニーの性質を示しています。ガーディナに数多の鎧殻や武装を提供していますが、どうやら取り扱うのは軍事的なものに留まらないようです。戦闘用以外の装備、平服も含まれていたのではないでしょうか。

なお、作中で確認した限りでは、へロスRRD素体を使用していたのはスケテと禁域に存在した野良ニンフの二人となっています。ただしスケテは技師型であり、野良ニンフは鎧殻を纏っている以上戦闘型です。いずれも一般型ではないため、聖智廟のニンフと同一個体とは考えにくいでしょう。

中層の交易コロニー・へロス産。浸食を誘発する専用弾頭の使用を前提に開発された、特殊な突撃銃。特に重装甲目標に対し良好な性能を発揮したが、その浸食毒が母体たる技師型をも蝕んだため、ごく少数が産み出されたに留まる。
(Pshik説明文より抜粋)

当然ながら、へロスにも技師型ニンフは存在しています。ただしこの場合の産出は文字通り自分の体内で行っている様です。鎧殻・武装には良く産出という表現が使われていますが、他コロニーでも同様に開発が行われていたのでしょうか。

ナガラにて一時期流行した素体の造形情報。ナガラ汎用素体の造形が利用可能になる。双子の技師が戯れに編んだ物が、大流行したという。
(ナガラ汎用素体の説明文より)

優れた裁縫技術と感性を持ち、自身で作った衣服を着用した存在に制限を緩めると、もう一人増えます。ナガラの伝説的鍛冶師、ヤシカ・ムシカです。彼女も技師型ニンフですね。しかし一般型とは異なるので関連は無さそうです。

どれも部分的な共通点こそ見られるものの、直接の関連は認められません。では、簒奪の造形とへロスRRD素体を遺していた個体はただの資料に過ぎなかったのでしょうか?

ここで、ギリー・ベルとの会話を提示します。

技師型の幼精ばかり
だいぶ賑やかだなここは

嫌いではない
妹のことを思い出す

私の妹はじっとしていられない性質でな
イタズラばかりだ

寝ている私の躰を
勝手に組み替えて・・・

・・・・・・思い出したら腹が立ってきたぞ
アイツはいつもそうだ・・・それで私は・・・
(朽ちた育房におけるギリー・ベルとの会話より)

ここから読み取れる情報は以下の通りです。

  • ギリー・ベルの妹は技師型ニンフであった
  • 妹はイタズラ好きだった
  • 妹はギリー・ベルの躰を勝手に組み替えた

ここで気になるのが、技師型ニンフである妹がギリー・ベルの躰を組み替えたという件です。これが単純に鎧殻を取り替えたという話なら、イタズラとは言わないでしょう。もっと平時の、それもプライベートな時間において寝ているニンフに対して行われるイタズラであれば、その対象は素体ではないでしょうか。

なんの変哲のない凡庸な素体の造形情報。汎用戦闘素体の造形が利用可能になる。大繁殖の時代に、ニンフに配給された。あまりに普及し過ぎたため、今では見向きもされない。
(汎用戦闘素体説明文より)

あまりに普及し過ぎたため、今では見向きもされない。これが選択肢としての価値がないという意味であるなら、ニンフもまた素体を換装可能であるという事実が浮かび上がります。大繁殖の時代においては、多くのニンフが鎧殻を纏って各層へ赴いています。戦闘を想定して、各ニンフの誕生後に改めて汎用戦闘素体の支給を行ったのではないでしょうか。

技師型ニンフが他のニンフへの素体組み替えが可能であった場合、次に気になるのはその組み換え可能な範囲です。より具体的に言うなら、2対の腕を持つ素体への換装や、他のニンフに対する素体の略奪は可能なのか、という点です。

前者なら一般型でも技師型ニンフの振りが出来ます。元々のセンスが良いなら、実際に技師型ニンフとして振る舞える可能性も有ります。後者なら造形情報を奪える可能性が有ります。

これらの推測、あるいは憶測を試しに繋ぎ合わせてみましょう。

  1. ある技師型ニンフが聖智廟にて助けを求めるへロスの通常型ニンフを発見する
  2. 技師型ニンフがへロスの通常型ニンフを技師型素体に換装し、朽ちた育房へ連れていく
  3. 技師型素体に換装されたニンフが時間の経過で成長し、巨大になる
  4. スケテ誕生

ツッコミどころ満載の憶測が誕生しました。1の時点でまず立証が困難ですが、頑張ってやってみましょう。

普段から何を言っているのか分からないスケテですが、実は反応が目に見えて変わる瞬間が有ります。

あー! あ!
スケテ!

あー!
スケテ! かーる!
(特定地点到達におけるスケテとの会話より)

相変わらず書き起こしても意味が分かりませんが、声のテンションは非常に高めとなっております。その後のショップ利用時における会話のテンションも、以前に較べ上がっています。彼女の心境に変化が有ったのは確かなようです。

どのタイミングで変化が起こったかという話になりますが、主の右眼がPCに融合して離れなくなった後だったかと思います。この場合、彼女はPCの目の変化に気づいて興奮しだした事になります。外見はいくらでも調整が利くのでプレイヤーからすれば意識することは有りませんが、一応外見的な、あるいはそれ以外での変化が起こっている可能性は有ります。

虹色の虹彩を持った右眼。現在の所有者と融合してしまい、分離は不可能。これを所持している限りにおいて、主の持つ権限の代理行使者と見なされ、禁止領域へのアクセスが許可される。
(主の右眼の説明文より)

主の右眼の融合にスケテが反応していた場合、スケテからはPCがオッドアイに見えている事になります。オッドアイの技師型ニンフとして真っ先に浮かぶのは、ヤシカ・ムシカです。

ヤシカ・ムシカはナガラ滅亡後、上層のコロニーに技術を伝えています。移動の際、聖智廟に足を運んだ可能性も有ります。加えて、彼女には他のニンフと比較して明らかなイレギュラーが存在します。自らの窟を離れて活動するという点です。

ニンフの生態に、巣を捨てるという選択肢はない。そこに女王が根を下ろしているからだ。
(FC101 Bostm-HN説明文より抜粋)

ナガラのニンフなら尚更、女王を守るために喜んで討ち死にしそうなものです。しかし、彼女はそうしませんでした。窟を離れて活動するという点ではギリー・ベルも同様ですが、彼女は裏切り者の追跡、および窟を滅ぼしたガーディナへの復讐という目的の下に動いています。近接兵器に関する技術はナガラというコロニーを代表する要素ですが、その伝承を目的としたヤシカ・ムシカはギリー・ベルともまた事情が異なるように思います。

また、ヤシカ・ムシカもPCの表情に言及しています。

どうしたの何だか怖い顔ね
理由は聞かないわよ

ヤシカ・ムシカは匠
そしてあなたは刃

匠は目前の刃を鍛えるのみ
刃は目前の敵を屠るのみ

それだけのことよね、ムシカ
それだけのことだわ、ヤシカ

さあ、今日はどの子を
鍛えてほしいのかしら?
(ヤシカ・ムシカとの会話より)

この会話が発生するのは、次の条件を満たした際にヤシカ・ムシカとの会話を行うことです。

  1. MNK 00 Sabi取得済
  2. 主の右眼取得済
  3. 近衛隊の撃破

1に関しては、彼女達が産み出した単分子刀「錆」を佩くPCを刃と呼ぶ様になるため、必須だと思われます。

2に関しては擬装入構権限を用いて侵入して3を達成した際、会話が発生しなかった事を確認。その後、2を達成した段階で会話が発生した事を確認しています。

3のタイミングで言及されるということは、近衛隊の出自についてPCが何か思う所が有ったのでしょうか。あるいは、その後のイーデンとの会話で何か気づいたのでしょうか。それならフラグが立つのはイーデンの会話後でも良さそうなものですが。現状では材料が不足しており、これ以上考察するのは厳しそうです。

ここでは、ヤシカ・ムシカも一応聖智廟の通常型ニンフを救助できた可能性が有る、という事のみを示しておきます。この場合は何故通常型ニンフを技師型ニンフに換装したかという疑問が出てきますが、この解答として玉繭を鍛える際、スケテを利用した可能性を提示します。実際の工程についてはPCが直接確認したわけではありません。仮に体内で変換を行ったとしたら、ヤシカ・ムシカは成長していないためこの工程は行えないでしょう。少なくともギリー・ベルからは幼精扱いされています。巨大化したスケテなら、可能ではないでしょうか。

勿論自分の加工技術で鍛えた可能性も十分有りますので、これについては本当に眉唾です。そもそも、わざわざ朽ちた育房でこれらの準備をする必要がまず有りません。その気になれば上層でも同じ事がもっと楽にできるはずですから。ただ、ヤシカ・ムシカはわざわざ朽ちた育房に来てPCの支援をしているので、自身で語る以上の目的を持っているのかもしれません。

これから、あなたはたったひとりでホドに挑む

きっと装具をボロボロにしてくるわよ、ムシカ
きっとヘンテコな装具を拾ってくるわよ、ヤシカ

それってとても楽しそうじゃない
だからヤシカ・ムシカが来てあげたのよ
(ヤシカ・ムシカとの会話より)

また脱線してしまいました。結局の所、造形屋スケテについては正体を明らかにするのが困難ですが、彼女の存在自体が、従来のニンフの枠に囚われないイレギュラーな存在がいた事の証明になるのではと思います。
最後に
今回は、自ら助けを求めた3つのモノについて取り扱いました。どれも実際に考察するとなかなか興味深いものです。スケテに関しては材料不足でほとんど妄想でしたが。いずれも話の中心に絡まないトリビアですが、話の種にでもなれば幸いです。

それと勝手ながら、本ガイドをもってトリビアの紹介を最後とさせて頂きます。理由はネタ切れです。謎自体はまだまだ残っているのですが、話の中心に絡めずに憶測や妄想を展開できる物はそう多くないと思います。話の中心というのはネマの目的だとか、イーデンの計画だとか、下層滅亡の経緯とか、PCの出自だとかそういったものですね。

話の中心に関しても相応の考察は行っているのですが、謎に迫るのがメインのゲームでそこをポンと出されても興ざめでしょう。なので、トリビアとして出すことは有りません。代わりと言っては何ですが、取っ掛かり程度の提示をさせて頂きます。

  • 2周目以降に開放される隠し部屋で取得可能なアイテム
  • ネマの作られた経緯
  • イーデンの計画について
  • 下層由来の鎧殻・武装、必要が有ればそれ以外も

このゲームにおいては、話の最後で為された選択さえ、その理由と結果が明確に説明されることは有りません。私も描写があまりにあっさりしていたので拍子抜けすると共に、首をひねりました。2周目でもう一つの選択をしても結果は同じでした。

メリット・デメリットを明確にしないまま行う選択にろくな結果は生まれません。しかし、その選択に至る経緯や選択の結果を理解しないことには、メリットとデメリットも理解できません。本編でこういった要素が明示されることは無かったので、これらの理解はプレイヤー自身が行うしか無いようです。

その手掛かりは、2周目以降で開放される隠し部屋のアイテムという形で提示されます。2周目以降でないと入れない、かつその内部に存在するアイテムに記載されている情報内容から、これを軸にして調べるように示唆されているものと判断しました。なお、この部屋を私が確認したのは3周目のことでした。これは単純に調査不足が原因ですが。隠し部屋については、アイテム以外にも色々と興味深い要素が含まれています。これに関しては実際に確認されることを薦めます。

他に関しては、私が実際に考察を行う上で大きく役に立った要素を挙げています。ネマがホドの成立や現状に深く関わっているのは明らかなので、彼女について知ることは謎に迫る大きな手掛かりとなります。イーデンも同様です。下層滅亡の経緯も、調べれば色々出てきます。これらの情報について整理した上で、もう一度選択の意味について考えれば理解が深まるかもしれません。

私の書けることは以上となりますが、これまでの駄文の数々に目を通して頂けた方には心からの感謝を申し上げます。同じ一人のプレイヤーとして、ドールズネストという一つの作品をより楽しむ一つの切っ掛けとなる事を祈る次第です。